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Public Property

自分が年寄りと自覚せざるを得ない年齢になり、世の中の役に立つよりは、邪魔にならないことにエネルギーを使わなければならなくなりました。

僕の理想の年寄りは、「機嫌のよい年寄り」です。ジジィが不機嫌な顔をしているだけで、世の中の空気が悪くなるので、せめていつも機嫌よくしているジジイとして息をしていたいと思っています。

そして、今日は若いマゾに対してちょっとだけお役に立つかもしれない話をしたいと思います。

ジジイの自慢話は聞く価値皆無ですが、失敗に基づく話には耳を傾けた方が、人生のリスクを軽減出来るかも、です。

マゾやっていて、恐らく最初にぶつかる壁が、自分のイメージするSMと現実のギャップではないかと思います。

小説やら、映画やら、最近だとネット上に氾濫している動画や写真を通じて、自分好みのSMの世界を作ったのは良いのだけど、いざ実践になったら、「全然違うじゃん!」というパターンですね。

僕はこれでかれこれ20年近く、SMクラブに行く度に、「二度と来ないぞ!」と思っていた気がします。

最近は、本格的なドミナが在籍するラシオラのようなお店や、オジキのユリイカのような素晴らしい場所があるので、そういうところからSMライフを始めれば、素敵なドミナに出会う確率もかなり高くなると思います。

でもしかし、マゾという複雑怪奇な生き物にとって、それで全てが解決か?という話になると、どうもそうではないかもしれない、という気がしております。

DomRuiko200821-01.jpg
例えばの話ですが、鬼様は恐らく僕がSMライフで最終的に出会ったドミナです。

この最終的というところが結構大切で、鬼様に出会うまでに色々落胆させられたり、素敵なドミナに出会ったのはいいが、こちらが一方的に依存してしくじったりと、散々失敗を繰り返した最後に出会ったので、鬼様という強烈な個性を持ったドミナに対処する知恵が出来ていたのではないか?と感じています。

その知恵ですが、別に難しい話ではなく、鬼様みたいなほゞ完璧なドミナという生き物は、

Public Property = 公共の財産

より正確に言えば、全国のマゾにとっての「公共の財産」と思えるようになっていたということです。

僕も独占は出来ないけれど、結局誰のものにもなることのない人だということが、自然にわかっていたので、余計に苦しまずに済んでいる気がしています。

鬼様からたまに若いマゾの話を聞くことがありますが、若くして鬼様みたいなスゴいドミナに出会ってしまったが故に、

「何時まで、この苦しみが続くのでしょうか?」

みたいなことになっているパターンが結構あるみたいです。

自分が若かった時のことを考えると、「わかるなぁ、その気持ち。」ということになるのですが、その苦しみは多分終わることは無いと思います。最終的にPublic Propertyと付き合っているというところに落ち着くまでは、、。

でもね、恋をすれば今まで知らなかった「苦しさ」を味わうことが出来る、という名言もあるくらいだし、どっちみちマゾなので、苦しむのも悪くないか、とも思ったりします。

まぁ、楽をしたければ、鬼様みたいなドミナには、人生後半の4コーナーを回るくらいまでは会わない方がよいという、年寄りの余計なお世話の独り言でした。






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No title

あなた、カッコいいです

Re: No title

ありがとう。
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